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【エンジニアブログ】ローコードとRPAの連携で脱ルーティングしよう
ルーティング業務に多くの時間を費やしていませんか?人手によるルーティング業務は、ミスが発生しやすく、業務効率化の大きな課題となっています。
「業務効率化のために、このようなアプリがあったら便利なのに」と考えた経験はないですか?
実は、ローコードとRPAを活用すれば、エンジニアでない方でも便利なアプリが作れます。
今回は、ローコード×RPAで脱ルーティングするためのアプリ開発の方法をご紹介します。この記事では、開発事例や開発方法まで紹介しているため参考にしてみてください。
ローコード×RPAで交通費申請チェックを自動化する方法
こちらは「AutoMate RPA」を交通費申請アプリに連携し、交通費申請の妥当性チェックを自動化させた例になります。
- 従業員が交通費申請アプリで交通費を申請する
- RPAが申請されたデータを受信(JSONデータで受け渡し)
- 交通費の申請と路線案内サービスを照合する
- 路線案内サービスと金額が一致するか判断して「差し戻し」または「承認」を行う
ローコードツールで交通費申請アプリを作成して、RPAと連携させるだけで交通費精算を効率化できます。
(※RPAで交通費申請チェックを自動化する様子は、ぜひYouTubeをご覧ください!)
ローコード×RPAで交通費申請チェックアプリを開発する方法
RPAで交通費申請チェックを自動化する方法をご紹介しましたが、次に開発方法について解説します。
交通費申請アプリケーションを作成する
まずは、ローコードツールで交通費申請アプリを作成します。
1.ローコードツールで新規アプリ名を登録する
2.登録ボタンを押して、ネットワークファイルシステムを生成する
3.交通費申請のワークフローをキャンパス上に描く
申請・承認後にRPAに処理を渡すための左パレットから「オートメーションステップ」を指定します。
※こちらのオートメーションステップのプロパティで「マッピング」の箇所に後述するマッピングエントリを選択します。
4.フォームビルダーでフォームを作成する
※consentFlowを使用すれば、非エンジニアでも業務申請アプリが簡単に作成できます!
API設定する
交通費申請アプリを作成したら、API設定文書を作成します。
RPAを起動するために必要なパラメータ、返答するためのパラメーターのルールを入力しましょう。
今回の例ではYahoo乗換案内のWEBページを利用しています。
「AutoMate RPA」側でリクエストJSONを受け取り、JSONに記述された内容に基づいて乗換案内に検索を行い、結果をconsentFlowに返すという処理を実行します。
{
“url”: “{{%https://transit.yahoo.co.jp/search/result?}}”,
“date”: “”,
“from”: “”,
“to”: “”,
“price”: “”,
“result_rest_url”: “http://demo.cflow.cloud/cfapp.nsf/restAPI.xsp?documentId=##UNID##”,
“result_rest_param”: “”
}
レスポンスJSONの例)
{
“result”: “”,
“result_msg”: “##COMMENT##”,
“price_diff”: “”
}
リクエストやレスポンスをマッピングする
consentFlowデザイナー側でAPI設定で指定したルールに基づいてフィールドによるマッピングしていきます。
1.フォームのマッピング機能を活用する リクエスト(RPAに渡すデータ)のフィールドを指定する
2. レスポンス(RPAからデータを受け取る)のフィールドを指定する
AutoMate RPAを選んだ理由
交通費申請アプリとRPAで脱ルーティン業務する方法をご紹介しましたが、さまざまなRPAがある中で、今回、三和コムテック株式会社のAutoMate RPAを選んだ理由は主に3つです。
多彩な機能が搭載されている
AutoMate RPAは72種類の機能が搭載されています。
ファイルの検索、コピー、移動、削除などのファイル操作やWebサイトから情報を取得するWeb操作など基本機能をはじめループ処理、条件分岐などのロジック制御を行い、複雑な処理を自動化するロジック処理などもあります。
標準で多彩な機能が搭載されていることがAutoMate RPAの魅力です。。
多彩な自動起動トリガーがある
また、自動トリガーも充実しています。自動トリガーとは、あらかじめ設定した条件を満たした際に特定の処理を実行する仕組みのことです。
例えば、新しいメールが届いたときに通知を送ったり、新しいファイルが特定のフォルダに追加されたときにバックアップを取得したりなどトリガーがあります。
複数の処理を連携させれば、複雑な作業を自動化することも可能です。
例えば,特定フォルダへのファイル追加を検知することもできます。
JSONデータの高度な操作ができる
機能や自動起動トリガーなどの魅力がある中、AutoMate RPAはJSONデータによる高度な操作ができることが魅力です。 数百万件以上のレコードを含む巨大なJSONデータを効率的に処理したり、ネストが深い構造のJSONデータを理解し必要な情報を正確に抽出したりすることができます。
ローコードとRPAを組み合わせるメリット
ローコード開発 consentFlow+AutoMate RPAを組み合わせると社内システムをREST API化できます。
APIサービスが提供されていないようなオンプレミスの社内システムとRPAによる連携を行い、各システムのデータ更新を自動化すればデータの一元化やリアルタイムな情報共有が簡単に行えるようになります。
consentFlowが得意とする承認処理や文書管理と、RPAによる社内ルーティング業務の統合で、より業務を自動化させることが可能です。
[参考例]ユーザー登録・変更申請手続きの自動化
アプリのユーザー登録やユーザー変更手続きを効率化することも可能です。
従業員からアプリのユーザー登録申請があり上長が承認した後、ユーザー登録処理、完了通知の送付までRPAで自動化できます。
アクティブディレクトリとREST APIを用いることで、ネットワークに繋いでいるアプリのユーザー登録手続きを自動化することもできます。
例えば、営業支援ツールSalesforceを活用している場合、Salesforceのユーザー登録処理、完了通知も自動化できます。仕事でアプリを複数利用している場合の煩雑なキッティング作業に対してとても便利に感じられるでしょう。
ローコード×RPAで開発した業務アプリの活用事例
今回は交通費申請の妥当性チェックを自動化をしてみましたが、他にも活用方法はあります。
サイズの大きな文書の管理
クラウド上に配置できないサイズの大きなデータは、社内のネットワークドライブに保管されるケースが多いです。
しかし、フォルダに直接配置されたファイルをシステム上で文書管理したいと思う方もいるでしょう。このような場面でもRPAが活躍します。
例えば、従業員がネットワーウドライブにファイルを作成した後、RPAが自動起動しファイル名とファイルリンク情報をconsentFlowに同期するという流れを作ると、OSフォルダ上の煩雑になりがちなファイルを様々な属性情報とともに文書管理することができるようになります。
輸出貿易管理の自動化
製品を輸出する際には安全保障貿易管理上の輸出許可が必要かどうかを確認しなければなりません。
大量破壊兵器やその他の通常兵器の開発等に用いられるおそれが高い特定の貨物を輸出する場合は、経済産業大臣に事前に許可申請を行う必要があります。
このリスト規制対象となる貨物は数多く存在して1つ1つ目視で確認するのは大変です。
そのため、RPAを活用し政府WEBページに自動で照会するというロジックを実装させることが出来ます。
例えば、consentFlowで作成した輸出貿易管理アプリで貨物管理データを入力した後に、RPAを自動起動させて、政府の法令ポータルサイトの情報と照合すれば、リスト規制対象となる貨物であるかを自動で特定できるようになります。
ローコードとRPA連携で脱ルーティング業務
ローコードconsentFlow+AutoMate RPAを組み合わせると社内システムをREST API化できます。
現状の御社の社内システムはもしかするとExcelによるデータ管理を指すかもしれません。
一般的にExcel操作などを得意とするRPAを利用することで、そういった現状のデータ管理システムに対して大掛かりな改修をせずに有機的なデジタルトランスフォーメーションを可能にする鍵となります。
複数のアプリに何度もデータ入力をしたり、同じファイルを添付していませんか? そのルーティング業務は効率化できます。
アプリ開発から連携までエンジニアでない方でも作ることができます。
ぜひ、ローコードツール×RPAが面白いと感じた方はconsentFlowを体験してみてください。
>>デモ体験はコチラ